塗装工事の基礎知識

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塗装工事の基礎知識

工事前に知っておきたいこと

塗装工事のお悩み!

自宅の塗装工事を検討しているけれど、初めての事で何がなにやら分からないチラシやホームページを見ても、その価格が適正なのかもよく分からないなどとお悩みではありませんか?
塗装工事はその専門性から、一般の消費者には分かりにくく、業者に全て任せざるを得ないという一面があります。
しかし、それゆえに手抜き工事をされても判断出来ないものでもあります。トラブルに巻き込まれないようにするためには、消費者側も自ら知識を身に付け、自己防衛する必要があるのです。
このページでは、塗装工事の概要から、事業者へ工事依頼する前に知っておくべき基礎知識をまとめて、ご紹介しています。これからご自宅のメンテナンスを検討される方は、ぜひ最後まで読んでいただき、ご参考にしてみてください。

 

塗装工事

塗装工事とは

建物の塗替え工事

なぜ塗装工事が必要なのか

建物を『保護』するために必要

『なぜ塗装をしようと思ったのですか』このような質問を塗装工事を行った方々にお聞きすると、ほとんどの方が『見た目が悪くなったから』『汚れが目立つようになったから』と答えます。
もちろん、建物の見た目をキレイにすることは大事です。しかし、塗装工事の本来の目的は、建物を長持ちさせる『保護』をすることにあります。
常に雨や紫外線、空気にさらされている建物の塗装は、グレードにもよりますが、10年前後で劣化し、その保護層(防水性能)が切れてしまいます。そして、その防水性能が切れたまま放置をすると、建物内に水が浸入して、雨漏りを起こしたり、建物の耐久性に重大な影響を及ぼします。これらの様々な劣化症状から大切なお住まいを守るためのメンテナンスとして、塗装工事を定期的に実施する必要があるのです。

 

 

塗装工事

塗装工事の時期

タイミングを見極める方法

タイミング!

塗装工事は建物を保護するために行う、という目的と必要性についてはご理解頂けたかと思います。ですが、ご自宅が塗装工事を行うべき状態にあるのかどうか、なかなか判断しにくいのではないかと思います。そこで2章では、「このような場合は塗装工事を検討した方が良い」という判断が出来る基準についてお伝えしていきます。

 

塗装工事

築年数で見極める

一般的に、塗装工事を行う目安とされているのは、新築から10年を過ぎた頃です。ハウスメーカーや工務店などが住宅を建てる際、屋根や外壁材には塗装がされており、一般的には「アクリル塗料」「ウレタン塗料」などの比較的安価な塗料が使用されています。それらの塗料の耐久年数は短いもので4年、長くても10年程度と言われています。そのため、10年を過ぎた頃には塗装の効果が切れていることが想定されます。新築から10年を過ぎているお家は、塗装工事を検討し始めた方が良いと言えるでしょう。

 

塗装工事

劣化症状で見極める

経年と共に起こりうる具体的な症状についてもお伝えしていきます。ここでお伝えする症状が起きている場合は、一度専門業者に相談して、建物の診断をしてもらうとよいでしょう。

ひび割れ

ひび割れは別名でクラックとも言います。クラックにはいくつかのステージがありますが、自力の補修で対処出来るのは、ヒビの幅が0.mm以下のヘアークラックのみです。(髪の毛のように細いヒビ割れという意味です)このようなヒビ割れが発生すると、そこから水が浸入し、建物内部の構造体や断熱材が腐食する危険性があります。幅が1mm以上の大きいヒビ割れがあった場合、下地や構造部分にも既に劣化が生じている場合があります。

 

塗装工事

汚れ

外壁の藻やカビなどの汚れは、周辺に川などがあり湿気の多い箇所や、日当たりの悪い北面に多く見られます。これらの場所では外壁材に水分が染み込みやすい、建物内部の腐食が発生する危険性があります。

 

塗装工事

チョーキング

チョーキングは紫外線や水の影響により発生する塗膜の劣化症状の1つです。壁に触れた際に、手に白い粉が付着していたらそのタイミングです。放置すると、建物の防水性が低下し、水を含むことで家の構造体が腐食する危険性があります。

 

塗装工事

塗膜の剥がれ

塗膜の剥がれは、下地と塗料の密着が悪いことが原因で起こりやすい症状です。剥がれた箇所から水が浸入してしまい、家の構造体が腐食する危険性があります。

 

塗装工事

塗装工事の費用

一般的な費用相場を紹介

塗装工事の概算費用

「いったい塗装工事はどのくらいの費用が掛かるのか?」と気になる方も多いと思います。
塗装工事の費用は、使用する塗料の種類・塗布面積・劣化の進行具合と補修内容などによって変動するため、一概にいくらと断定することは難しいのです。下記の金額は一般的な住宅を想定した場合の相場価格ですので、あくまで目安として捉えるようにしてください。

・屋根塗装:約40万円~60万円  一般的な2階建て住宅 塗り面積50~80㎡
・外壁塗装:約80万円~150万円 一般的な2階建て住宅 塗り面積200㎡

かなり幅はありますが、家全体(屋根・外壁)の塗装工事を行うと100万円~200万円程の費用が掛かります。塗装工事の費用内訳は、大きく分けて「塗料代」「工事費」「足場代」となっています。では、費用の内訳についてもう少し見てみましょう。
 
※近年、世界情勢の影響により材料費が高騰しています。

屋根の塗装費用

屋根の塗装費用

外壁の塗装費用

外壁の塗装費用

その他の工事費用

塗装費用

塗装費用

塗装工事の流れ

具体的な内容と流れ

足場工事

地上からでは手が届かない、高所での作業を行うために建物の外周に足場を設置します。これにより塗装職人の作業がスムーズに進められるようになり、安全性も確保することができます。この足場の設置は大体1日~2日程度かかります。

 

足場工事

養生

次は、高圧洗浄を行う際の水や塗料が周辺に飛散しないように、メッシュシートや飛散防止シートなどで、建物全体の養生を行います。
また、ドアや窓や地面など、塗装をしない部分が塗料で汚れるのを防ぐための養生は、高圧洗浄後、塗装をする前に行います。

 

足場工事

下地補修

塗装面の下地補修を行います。この下地補修がしっかり出来ているかどうかで、後の塗装の仕上がりに大きく影響してきます。主に行う作業としては、ひび割れの補修、旧塗膜の撤去、サビ処理剤による下地調整などです。

 

下地補修

高圧水洗浄

塗装面の高圧水洗浄作業を行います。エンジンや電動等の洗浄機械を使って水を高圧で噴射し、建物に付着した汚れやカビ・コケ等を洗い落とします。濡れたままだと塗装をすることが出来ないため、洗浄後に乾燥させます。

 

高圧水洗浄

下塗り

養生・洗浄・下地処理が終わると、ようやく塗装の工程に入ります。
まず最初は下塗りをします。これは上塗り材との密着性を高めるための工程で、プライマーなどを使用して塗装します。コンクリートや木材など、下地によっては上塗り塗料を吸い込みすぎてしまう場合もあるため、吸い込みを防ぎ、且つ上塗りの密着性を高める役割も果たしてくれます。

 

高圧水洗浄

中塗り

下塗りが終わり、しっかりと塗り重ね乾燥時間を確保したら、次に中塗りを行い外壁に色を付けていきます。中塗りは文字通り、下塗りと上塗りの中間に行う工程で、上塗り材を補強する目的で、上塗りと同じ塗料を使用します。この中塗りを行わないと、塗膜の厚み、つまり膜厚が確保出来ず、塗料本来の性能も発揮されなくなります。

 

高圧水洗浄

上塗り

中塗りの乾燥が終わったら、最後の仕上げとなる上塗りの工程です。塗りムラをなくして見た目をキレイに整え、決められた塗布量を全て使い切ります。後述しますが、メーカーで定められた塗料の基準塗布量を守らないと、膜厚(塗膜の厚み)が足りず、建物の耐久性に大きく影響してしまいます。そのため、この上塗りは塗膜を形成するためのとても重要な工程です。

 

高圧水洗浄

足場解体

全ての塗装の工程が終わったら、最後に足場を解体します。塗装できれいになった箇所に傷を付けたり、周りに落下したりしないよう、最後まで慎重に行っていきます。

 

足場解体

塗装業者の選び方

信用できるポイント

建物の調査

担当者の資質

建物の調査は、特に資格がなくても行うことができます。しかし、その調査内容が適正かどうかを判断するための基準として、専門知識が必要な資格を持っているかどうかは重要なポイントです。『建築士』『建築施工管理技士』などの有資格者かどうかを確認してみましょう。
間違った調査により、必要のない工事まで行うといったことがないよう、建物調査は有資格者の在籍している会社に依頼するのが無難でしょう。

屋根の調査

住まいの劣化状況を正しく知るためには、外壁だけでなく屋根も調査する必要があります。特に屋根は普段見ることが難しく、かつ雨漏りのリスクが高い場所ですので、ここを確認しているかどうかも調査内容が適正かどうかを測る基準となります。

隅々まで調査

小さな劣化でも見落とすと、後々被害が大きくなりかねません。そのため家全体を一周して、屋根や屋根裏まで上がり隅々まで診断をしているか、確認しましょう。お家の大きさにもよりますが、屋根や外壁など全て診断をするとなると、おおよそ1時間は掛かります。

見積書の根拠

工事仕様

今回依頼する対象の工事詳細(工事仕様)が明示していること重要です。例えば一般的な「シリコン塗装」と言っても、メーカーによって工法や価格がバラバラです。また、塗布量、乾燥時間も違うので、そのカタログを確認するためという意味でも、見積書には工事仕様の記載がされているかどうかをチェックしましょう。

工事範囲

○○工事一式」という表記があったら要注意です。一式では、どういった作業が行われるかが不明瞭だからです。工事後になって、ここは見積に含まれていないからやりません、となってしまっては納得いきませんよね。どのような塗料を使って、どのような施工をするのかどうか、必ず、見積を取った際は確認するようにしましょう。

アフター保証

工事が終わった後も長く安心して住み続けるためには、保証やアフターフォローがあるかどうかが重要です。塗装工事は万が一不備があってもすぐには分からず、塗膜の剥がれや色あせなどの不具合が発覚するのは終わった後しばらく経ってからです。そういった場合に補修の工事を行ってもらえるよう、口約束ではなく、必ず保証書が発行されるかを確認しておきましょう。

保証

外壁塗装の保証には、一般的に製品保証と工事保証という2つの保証があります。
製品保証・・・塗料メーカーが工事で使用した塗料に対して出している保証です。塗料製品に瑕疵があった場合、塗料メーカーが塗料代を上限として保証をする。「製品保証」はあくまで塗料そのものに対しての保証であるため、工事内容に対しては保証されません。
工事保証・・・保証期間中に塗装工事に瑕疵があった場合、施工店が工事に対して行う保証です。施工店や工事内容によって保証年数や保証範囲が異なります。

アフターフォロー

保証だけではなく、工事後に定期的に点検をしてくれるかどうかも重要なポイントです。基本的には無料で行ってくれる会社が多いです。工事後に1年、3年、5年、と定期的に間隔を空けて行ってくれる会社であれば、次にメンテナンスを行うまで安心して付き合うことができるでしょう。