1.概要

「コンサルティング方式」は、大規模修繕工事の計画から実施、アフターサポートまでを効率的にサポートするサービスです。この方式では、コスト抑制と透明性の確保を重視し、マンション管理組合の負担を大幅に軽減します。必要最低限の劣化診断で無駄を省き、過去データを活用した改修設計を行うことで費用対効果を高めます。さらに、100戸未満のマンションに特化したマッチング形式で施工会社を選定し、第三者による工事監理と信頼性の高い報告体制を確立します。工事後も5年間のアフターサポートがあり、将来にわたって住まいの価値を守ります。


2.詳細内容

  1. 建物劣化診断

    本方式の建物劣化診断は、必要最低限の調査に限定し、効率的な修繕計画を可能にします。浮きや欠損、剥れの調査などの基礎的な診断は実施し、機械試験やアスベスト調査などの専門性が求められる試験は施工会社が担当するため、コストを抑えつつ信頼性の高い診断が実現します。この診断手法により、劣化箇所を正確に把握しつつ、調査プロセスの短縮が可能になり、効率的な修繕工事の計画に役立ちます。診断結果は設計・施工に役立つデータとして即時活用し、迅速な対応をサポートします。

  2. 改修設計

    改修設計には、過去の大規模修繕工事のデータを再利用し、効率化とコスト削減を図ります。これにより、工事内訳書の作成時に従来のデータを反映し、実際の現場に適した設計が可能です。過去データの活用は、費用の見積精度を向上させ、管理組合や居住者に対しても透明性の高い費用提示を行う一助となります。計画の初期段階から設計プロセスの最適化が行われ、管理組合との合意形成もスムーズに進行します。さらに、効率的な設計プロセスにより、工期の短縮と経済的な工事が可能になります。

  3. 施工会社選定

    施工会社の選定は、100戸未満のマンションに特化したマッチング形式を採用し、管理組合の負担を軽減します。提案形式を採用することで、複数の施工会社から工事内容の提案を受け、比較検討のうえで透明性のある契約を締結できます。マッチング形式により、最適な施工会社を迅速に選定し、不透明な取引やトラブルのリスクを回避。また、管理組合の要望や条件をしっかりと反映させることで、合意形成を円滑に進められます。適切なパートナーを選ぶことで、工事の円滑な進行と高品質な仕上がりを実現します。

  4. 工事監理

    工事監理は、契約締結から工事説明会までの準備期間、工事進行中の進捗確認、品質、安全性の管理までを一貫して支援します。第三者が施工会社と連携して定期的に進捗や品質をチェックし、管理組合に対して定期的に報告するため、透明性の高い信頼性のある工事監理が可能です。工事完了後には、総括的な報告書を提出し、次回の修繕工事計画にも役立てられます。この監理体制により、工事の各段階での不安要素を取り除き、安心して修繕を進められる体制を提供します。

  5. 長期修繕計画の見直し

    大規模修繕工事と並行して長期修繕計画の見直しを行うことで、将来的な修繕計画を効率的かつ合理的に進められるようサポートします。この計画は、修繕費用の見通しや積立金の設定にも関わり、管理組合が適切に予算管理できるよう調整します。長期的な視点から建物の維持を図り、将来の追加費用や突発的な出費のリスクを低減することで、住まいの価値を保つための安定した体制を提供します。こうして、マンションの維持管理における経済的な負担を減らすとともに、将来的な資産価値の向上を支援します。

  6. アフターサポート

    工事完了後、5年間にわたり充実したアフターサポートを提供します。工事完了1年目には有償でのアフター点検を実施し、2~5年目の定期点検は無償で対応します。また、点検結果に基づいた補修が必要な場合には、迅速にサポートを提供し、工事後の維持管理を支援。こうしたサポート体制により、工事後も住まいの価値を守り、住民に安心感を提供します。長期的なメンテナンス体制により、突発的な修繕を未然に防ぎ、住み心地の向上を図ります。


3.メッセージ

「コンサルティング方式」は、大規模修繕工事を計画・実施する際にコストとプロセスを最適化し、管理組合や住民に大きなメリットをもたらすサービスです。建物劣化診断からアフターサポートまで、すべての工程で効率と信頼性を重視し、将来にわたって安心して住まいの維持ができる体制を提供します。このサービスを通じて、マンションの資産価値を保ちながら、住民が安心して快適に暮らせる住環境を実現いたします。